上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
泡沫のパティ ( ^ω^)ボクらは家族のようです

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

( ^ω^)ボクらは家族のようです 

ネタバレ有り。

( ^ω^)ボクらは家族のようです
まとめ先はmesimarjaさん

ほのぼの家族話。
けれど普通の家族とはちょっと違う、モナーさんとでぃちゃんとブーンの三人の話です。

作者自身が後書きで、タイトルをブーンにした理由はラストが
ブーン視点の描写がほとんどだからと言っていましたが
個人的に、物語の序章を告げる登場人物のでぃや、家族を求めていたモナーも含めて
この作品の主人公ではないかと私は思う。

作中、家族と言われているでぃやモナー、ブーンに血のつながりはない。
でぃとモナーは遠い親戚という事で赤の他人という訳ではないが
それでもほぼ他人からのスタートラインを切っているし
ブーンに関しては、人間ですらないロボットだ。

そんな不思議な家族生活は見ていてほっとする。
特に過去のトラウマを抱えていたでぃが徐々にモナーやブーンに心を開いていく様は
見ているこちらも嬉しくなる。

でぃに関する事柄で大きな変化があったのは、色に関する事だ。

>車の窓から見える世界はどこもかしこも灰色で、そこにたくさんの人が歩いている。
>代わり映えのない風景に少女は冷たい視線を向けていた。

物語序盤の、まだモナー家に住む事になった頃のでぃの世界に色はなかった。
作中にはでぃが絵を描く姿も描かれているけれど、その絵も灰色一色しか使われていない絵だった。

>いつの間にか、でぃの十二色の色鉛筆はどれもが短くなってしまっていた。

話の中で大きく取り上げられる訳でもない、ほんの些細な変化。
ストーリー全体から感じる暖かさに触れたでぃが成長していく姿が凄くいい。

単純に私がでぃというAAが好きなだけでもあるんだけど
このAAが時が流れいくにつれ自信を持って、ブーンやモナーとお喋りしたり
ブーンと外に出掛けたりすると思っただけでほっこりする。

ただ、一つだけ気になる部分がある。

>でぃには未来に会うと約束した人が三人いる。
>二人は本当のお母さんとお父さん。

ラストで明らかになるけれど、でぃのこの約束は果たされないまま終わってしまっている。
『本当の』という事はモナーではなくでぃの生みの親という事だけれど
実際は一人欠けたままラストを迎えている。

後半はブーン視点で物語が進行しているので
ブーンが知るはずのない事が書かれているはずがない。

ここで重要なのは『本当のお母さんとお父さん』ではなく、もう一人の人物なんだけど
ラストの展開を見た後でもう一度この文を見ると、どうにも引っかかりを覚えてしまう。

作中では書かれていない部分で会えたのか、それとも片方とは会えなかったのか
結果がどちらにしても、でぃが本当の両親に告げた言葉が、全ての真実なんだと思う。

ここに関してはいくらでも深読みが出来るので
実際に読んでそれぞれ感じた印象が答えではないでしょうか。

ほのぼの系には珍しく、地の文が多め。
コンパクトに収めている印象も強いので
読後、暖かい気持ちになると同時に物足りなさも感じてしまった。
それだけ、この作品に長く浸りたかったのだ。

今回は特に印象に残ったでぃを中心に感想を書いたけれど
後半、バトンタッチをしたブーン視点のラストや
合間に入るモナーの心境も見所です。

話の雰囲気も、設定も、ラストもとても好き。
胸が暖かくなるような話でした。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。